『SD シン・仮面ライダー乱舞』レビュー。ボリュームに難ありだがアクションは良い【Switch】

Switch/Steamで発売中のアクションゲーム『SD シン・仮面ライダー 乱舞』をクリアしたので、その感想を書いていこうと思います。

ストーリーのネタバレは避けていますので、安心してご覧下さい。

*Switch版をプレイしました
*まだDLCは購入していないので、あくまで本編のみでの評価となります

　

SD シン・仮面ライダー乱舞　レビュー

映画ファン必見！ネタバレには注意

本作では映画「シン・仮面ライダー」と同じBGM・効果音が使われ、さらには声当てを映画のキャストが担当しています。

私自身、映画を観た直後にゲームをプレイしたこともあり、否応なしにテンション上がりましたね(・∀・ )

不満点はボイスパートの少なさ。予算的に厳しいのは理解できますが、どうせならフルボイスが良かったというのが本音です。

　

ストーリーは断片的な会話のみですが、しっかりネタバレあり。

本作はあくまでアクションゲームなので映画を観ていなくても楽しめるとは思いますが、やはり映画を先に観ることをお勧めします。

　

操作性良し！爽快感あり！歯応えもありの良アクション

本作は昔懐かしのベルトスクロールアクション。

敵を倒しながら進んでいくだけのシンプルなゲーム性で、難しいアクションを要求されることはありません。

チュートリアルも充実しているため、ゲーム初心者でも気軽に遊べると思います。

アクションに関しては操作性含めて本当に良く出来ていると思ったので、あまり文句をつける所は無いですね。

大量の雑魚敵をまとめて蹴散らす爽快感がありつつ、ちょっと強いユニークが1～3体紛れていることで程良い緊張感もあり、シンプルなゲーム性ながら作業感が薄くなっています。

ボスは攻撃力が高く、行動パターンを覚えるまではわりと難しめ。アクションが得意な人以外は何度かリトライすることになるでしょう(￣∇￣;)私はそうでした

でも、慣れてくると判定甘めのジャスト回避から反撃に繋ぐ流れが気持ち良く、成功時のスロー演出も相俟ってカッチョいいアクションを楽しめますよ。

敢えて不満点を挙げるなら、

といった感じです。

どれも致命的な欠点ではありませんが、少し気になりました(´･ω･`)

　

ハクスラゲーとしての魅力は薄め

本作のジャンルは「ベルトスクロールアクション」かつ「ハックアンドスラッシュ」ゲーム。

ハクスラというと「バトルを繰り返してキャラクターを強化しクリアを目指すゲーム」というイメージですが、本作も例に漏れずライダーやバイクを強化したり、道中でパワーアップアイテムを入手するといった要素が存在します。

しかし、ライダーは育成してもそこまで劇的には強くなりません。

特に序盤は強化上限も低く、最大まで育成しても大して違いを感じないでしょう。

育成でどうにかなる余地は少なく、明らかに「バトルを繰り返してボスの行動パターンを覚えクリアを目指すゲーム」という面が強いのです。

あくまでアクションの腕が最重要…なのは当然としても、育成でカバー出来る範囲があまりにも狭すぎると感じました(´･ω･`)

ハクスラゲーを謳っておきながら、育成しても強くなった達成感を感じにくいのは如何なものか…

　

深刻なボリューム不足

低価格とはいえ、3,000円でこのボリュームは物足りない…というのが正直な感想です。

おそらく本作がなんちゃってハクスラゲーになったのも、ボリュームの薄さを高難易度で誤魔化すためなのだと思います(￣∇￣;)プレイ時間の水増し

まぁアクションの出来は良かったので個人的には満足していますが、定価での購入をオススメ出来るかと言われたら難しいですね…

一応、クリア後にオンラインランキング対応のタイムアタックモードが解放されるので、やり込み派の方は価格以上に楽しめるかもしれません。

　

ロード時間などシステム面について

あくまで一人プレイの場合ですが、動作は安定しておりカクつくようなことは殆どありませんでした。

ロード時間・頻度は2Dアクションにしてはそこそこあるかな…という印象。（最近PS5で遊ぶことが多いため、その辺の感覚はバグってるかもしれません）

上手くアイキャッチで誤魔化していることもあって、イラつくほどではありませんでしたが。

　

レビュー総括

映画公開に合わせたタイアップ、キャラゲー、バンナム…

ぶっちゃけ悪い予感しかしないゲームでしたが、ボリューム面を除けばなかなかに良質なゲームでした。

DLCでエヴァ・ウルトラマン・ゴジラのステージやキャラを追加出来るので、そちらのファンも楽しめるゲームだと思いますよ。（1作品500円）